湖風の活動から環境保全活動支援の一つをご紹介します。
古橋廣之進記念浜松市総合水泳場(ToBiO)の2/1オープンが広く報じられました。この水泳場は浜松市西部清掃工場とセットで建設されましたが、西部清掃工場内に環境啓発施設「えこはま」が開設され数々の活動が始まっています。「えこはま」の運営はNPO法人エコライフはままつが受託しています。
「えこはま」の活動の内のエコ講座をいくつか受け持ちました。
3月/4月のメニューからご紹介します。
1)音の環境教育
2)サウンド・スケッチ
3)ハイムーンマンガから学ぶ
4)講座の申し込み
1)音の環境教育
開催日: 03月18日(水) 開催時間: 13:00~15:00
開催場所: 浜松市西部清掃工場 えこはま 2F 会議室
参加費: 300円 定員: 20名 対象者: 中学生以上 持ち物: なし
講師: 大野嘉章
知識としてインプットされるのではない、自らの感性でとらえた環境認識を大切にします。ここではサウンドスケープという考え方を基に、音を切り口にした環境認識に注目します。
梵鐘の聴取の調査から得られた知見をまとめる。
私は、私と私の環境である。そしてもし、この環境を救わないなら、私も救えない。
(オルテガ・イ・ガセット)
祇園精舎の鐘の音は・・・どんな音色だったか?
心ここに在らざれば、視れども見えず、聴けども聞こえず・・・「大学」
物を、物たらしめるものは、物にあらざるなり 「荘子」
環境は「ある」のではない、関係を紡ぐことによって、環境に「なる」のだ
イメージできない環境は獲得の対象にならない
眼は、捜し求めているもの以外は見ることができない。捜し求めているものは、もともと心の中にあったものでしかない(アルフォンス・ベルティオン)
観点に先立って対象があるのではなくて、いわば観点が対象を作り出すのだ(ソシュール)
さて、祇園精舎の鐘の音色は?
環境イメージが環境を作る
2)サウンド・スケッチ
開催日: 04月02日(木) 開催時間: 13:00~15:00
開催場所: 西部清掃工場内「えこはま」 2F 会議室
参加費: 300円 定員: 20名 対象者: どなたでも
講師: 大野嘉章
身近な音・風景を通して私たちの環境について考える
音を記録する技術は、アナログのレコードや録音テープから始まり、デジタルのCDや電子媒体へと進化しています。
このような録音技術がなかった時代の音はどのように記述されてきたでしょうか。
「しずかさや いわにしみいる せみのこえ」
「ふるいけや かわずとびこむ みずのおと」
静かさを記述した俳句として有名です。
録音技術に依らずとも、時代を超えて音環境を伝える術はあります。
時間と共に消えてしまう音を私たちはどのように記録してきたでしょうか。
詩歌に詠む、文章で記述する、は広く行われてきました。
自然の音から楽曲が作られることもありました。音環境は五線譜にも記譜されました。
音が聞こえてくるような絵画や写真に出会うということもあるでしょう。
音の地図を描くという方法も試みられています。
視覚に頼りがちな環境表現を聴覚にも広げてとらえてみる。
消えてしまう音を心に留める方法を検討してみます。
多様な音の記述方法を獲得することで、人生に「音のアルバム」を加えることも可能になるでしょう。
3)ハイムーンマンガから学ぶ
開催日: 04月30日(木) 開催時間: 13:00~15:00
開催場所: 西部清掃工場内「えこはま」2F 会議室
参加費: 300円 定員: 30名 対象者: どなたでも
講師: 大野嘉章
高月先生の風刺漫画の解説から楽しく学ぶエコ講座
私たちは環境の危機を論じます。
自らの健康や地域の問題から、政治や経済の問題として広く論じるようになりました。
いつの間にか、環境問題は自分の外側の問題になってはいないでしょうか。
今ある環境は、私たちが選び取ってきた環境、
環境には私たち自身が投影されている、
と考えることはできませんか。
だから、現状を受け入れて諦めろ、と言いたいのではありません。
私たち自身が変わらずに、環境だけ改善しよう、はムシが良過ぎます。
私たち自身が変わることで、環境は変わる、と信じます。
獲得すべき環境にふさわしい私たちの環境観や生活スタイルを考えます。
外からのお説教で変えられるのはイヤ。内発的な気づきを大切にします。
この講座では高月紘さんの環境まんがを参加者と共に読み解きながら進めます。
高月さんは廃棄物処理の研究者・京都大学名誉教授・石川県立大学教授という固い肩書きもお持ちですが、お名前の「高月」に由来してHighMoonのペンネームで楽しい環境まんがを描く漫画家としても知られています。
笑えてしまう。笑った先に自分を発見してドキッとしてしまう。笑われた自分を素直に受け入れられる。こっそり、正してみようという気になる。
サザエさんを大切にしてきた私たちの漫画文化、環境問題でも役立つことでしょう。
4)講座の申し込みは、電話(053-440-0150)、FAX(053-440-5420)
はがき、E-mail(info@ecolifehamamatsu.com)で受け付けます。
〒431-0201 静岡県浜松市西区篠原町26098-1
浜松市西部清掃工場内「えこはま」
全て先着順です。定員に達し次第、募集を締め切ります。
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